アトピー性皮膚炎の漢方|炎症を鎮めかゆみを減らす枚方市の恒康堂薬局。

アトピー性皮膚炎の漢方

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アトピー性皮膚炎は治らない病気ではありません!!

当店では一人ひとりの症状と体質に合わせた漢方薬をお勧めし、食生活・生活習慣の養生についてアドバイスをしております。

アトピー性皮膚炎の漢方
  • アトピー性皮膚炎はアレルギー性疾患のひとつで、アレルギー性鼻炎、喘息などと同様に皮膚という呼吸器の一部に現れる免疫の異状によって起こる病気と考えています。
  • こういった免疫異常は現代医学の進歩と相反してむしろ増加しており、本質的原因については完全に把握できておりません。現代医学では対症療法として副腎皮質ホルモンの塗布療法を中心に行っていますが、根本原因が解消していないため、症状が改善しなかったり悪化と寛解を繰り返したりと辛い日々を送っておられる方も多いようです。
  • 中国漢方(中医学)では五臓六腑のバランスの崩れや、体内物資である気や血液、津液(リンパ液)、精(ホルモン分泌)、衛気(身体の防御機構)などの不足、過剰などバランスの異常があると考えます。
  • これらの異常は皮膚の症状に表れるだけではなく、顔の色艶、皮膚の燥潤、大便小便、飲食、睡眠など様々な変化として現れます。この変化に注目し身体の内部の状況を捉え、皮膚の炎症を鎮める対症療法的な治療(標治)と、根本的な体質を改善する治療(本治)をあわせて行います。 このように中国漢方(中医学)から見ると、同じアトピーと診断されていてもその原因はずいぶんと異なります。また症状を引き起こしている直接的な炎症を起こしている要因も異なり、治療には実際の皮膚の状態を観察し、体質や原因を考慮して治療方針を決めます。
  • またアトピー性皮膚炎の症状は季節、精神的要素、月経周期、飲食、生活習慣などによって大きく変化しますので、そのため一人一人治療は異なるだけではなく、一人の患者さんの治療においても、皮膚の状況の変化や季節に応じてその使用する漢方薬も対応して変更します。

症状に応じた漢方の処方例

標治

アトピー性皮膚炎の治療では、かゆみを減らすこと、皮膚の炎症を鎮める、生汁を除く、といったことをまず改善しないといけませんので、炎症を鎮める治療に重きを置きます。こういった治療を「標治」と呼んでいます。特に熱の抑制は重要です。

清熱解毒剤 炎症を冷やして鎮めます。 代表薬:黄連解毒湯、五涼華など
袪風剤 かゆみを鎮める治療です。 代表薬:十味敗毒湯、消風散、荊防排毒散など
利湿剤 余分な水分を取り除きます。 代表薬:二陳湯、五苓散など

本治

炎症を鎮める薬を止めたり減量するとまたひどくなるということの繰り返しになりますので、そこで重要なのがアレルギー反応そのものを起こりにくくする体質改善です。これが「本治」です。

五臓六腑を補う アレルギーでは脾・肺・腎の3つの臓器の機能失調は重篤な影響を与えます。 健脾、補肺、補腎が主な治療法となります。
気血津液を整える 気・血・津液これらは何れも身体の中にある体内物質です。
気はエネルギー状の物質、血は血液、津液(陰液とも呼ぶ)は体液です。
何れも病理としては不足と停滞がありますが、これらを補ったり、停滞を通じさせたりする治療です。
不足には気虚、血虚、陰虚があり、停滞には気滞、血瘀、痰湿などがあります。

※標治と本治は必ずしも分離できるものではないので、標治と本治をを兼ねている治療もしばしば存在します。

事例紹介

3歳6ヶ月の女の子(枚方市)軽症

症状

生後5ヶ月頃から寝る前やお風呂に入った後にかゆみがひどく、冬場や春先は特に悪化していました。寝る前のかゆみは特にひどく、血がにじむほど掻いた後でないと眠らない状態でした。
お肌はかさかさしているが、盛り上がった湿疹などは出ておらず、小児科でのアレルギーの検査ではハウスダストにだけ反応し、抗アレルギー剤のドライシロップや副腎皮質ホルモン剤の塗り薬ではあまりよくなりませんでした。
大便は2日に1回で硬め、小便は1日3~4回で色は黄色い状態で、食欲はむらがあり好き嫌いが多いお子さんでした。

診断・処方

皮膚病の治療には、皮膚の状態を観察することが非常に重要ですが、このケースのように胃腸症状との関連も重要です。
皮膚の潤いの状態や飲食等の状態から、体の体液が不足気味で、アレルギー物質と体の栄養物質を分類する能力の低下があると考えました。
中医学的には「気陰両虚」と診断されます。お薬としては、六味地黄丸料と衛益顆粒を勧めました。
比較的軽いアトピーですので、対症療法より根本治療に重きを置きました。
そのため多少時間はかかりますが、費用を抑え、継続しやすい治療としました。
目標は6ヶ月から1年です。1ヶ月7,000円弱の費用です。

結果

1ヶ月を飲み終わった頃から、肌がすべすべしてきて、寝る前や入浴後の掻く時間が短くなり、 掻き傷になることは少なくなってきました。
6ヵ月後の状態はお薬を継続しているものの、お肌はすべすべでかゆみを訴えることもほとんどなくなっています。

30代半ばの主婦(枚方市)重症

症状

乳児期よりアトピーがあり、30歳頃まで軽い状態で続いていました。1年ほど前に出産し、その後6ヶ月ほどして月経が再開すると、同時に激しい生汁を伴う湿疹が発生し、顔は真っ赤になって生汁が流れ、腹部は皮膚がごわごわとして真っ黒になり、首、肘より先端、足などに赤みのある湿疹が出ていました。かゆみは激しく、夜中には最も強くなり、汗をかきやすい体質でした。 皮膚科にもかかり、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤、安定剤などの内服と、副腎皮質ホルモン剤や生汁を抑える軟膏などで、しばらく前から生汁はようやく減ってきたが、かゆみなどは変わらない状態でした。

診断・処方

夜中のかゆみや色素の沈着が甚だしいのは、血行が悪い「瘀血」の状態と考えられます。
また、出産月経再開後に発症していることから、ホルモン分泌系のバランスの崩れと、血液中に炎症の熱が入ったことにより、激しい炎症を起こしたものと思われます。治療には肝腎を補い、血行改善をして炎症の熱を鎮める方法を用いました。
この場合は湿疹の腫れを沈め、かゆみを抑える対症療法もしっかり行なう必要があります。
補肝腎の知柏地黄丸や冠元顆粒、竜胆瀉肝湯、五涼華、涼血清営顆粒などの併用を行いました。
費用はかなりかかっており、1ヶ月あたりでは45,000円ほどになっています。

結果

1週間から10日間隔でお薬を処方し、はじめの1~2週間はかゆみなどあまり変わらないが、3週間を過ぎた頃から日によりかゆみがましになり、2ヶ月目頃からはかゆみ、色素の沈着、手足の湿疹などずいぶん治まってきました。
その後は一時的にひどくなったり再び改善したりと、全体的にはずいぶん鎮静化してきています。
今後はスキンケアーにも力を入れ、皮膚のきめを取り戻すような根本治療を中心に推移してゆくことになると思います。

恒康堂薬局

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